Vol.7 エッセイ「RecurrentRe-code:1999」/「あのネギ」第1回正式スタート
V系SF通信Vol.7をお届けします。今回の記事は2本です。
1本目は、20世紀末の終末を知らない真壁潜熱が1999年に想いを馳せて曲を紹介していく「RecurrentRe-code:1999」第1回です。Plastic Tree『1999』にノストラダムスや澁澤龍彦を絡めて語ります。
2本目は、前回「第0回」を掲載した「あの丘でネギラーメンを食べている」通称「あのネギ」の正式スタート第1回!
お楽しみください。
目次
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RecurrentRe-code:1999 第1回 Plastic Tree『1999』(真壁潜熱)
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TasteBads 純連、スパ王の「あの丘でネギラーメンを食べている」 第1回 MonksHoodからの紹介状(安斉樹)
RecurrentRe-code:1999
第1回 Plastic Tree『1999』
真壁潜熱
澁澤龍彦は『妖人奇人館』の中でノストラダムスのことを「人間の弱みをちゃんと見抜いていて、思うように彼らを操っていた老獪な人物」だったんじゃないかって言った。そうして、困難な時代を生き貫いたんだって。じゃあその生き方を私たちにもっと教えてよ。
だとしたら最初からノストラダムスの手の平の上、芝居を見ていたのかもしれないねってAメロで、時間を編むようなギターが美しいアルペジオで歌っている。
この曲は、1999年からちょうど10年後の2009年12月23日に発売された10枚目のアルバム「ドナドナ」の1曲目にその西暦を冠して据えられ、淡々とそのドラムは正しくカウントを続けている。2024年の今もずっと。
終末の掌に掬われなかった私たちは、透明な血やこぼせなかった涙で錆びついた心を軋ませて救いの手を待っているんだよ。
今の方が現在進行形で"世界はちょっと終わりっぽ"いんだけど、1999年から歌うサビは泣きそうで胸が締め付けられる。
"なんにもない自分が嫌で信じてただけ"って本当のことを話して、思いっきりギターを鳴らしたら、電子音の波に攫われる。ここではないどこかに、その声に誘われて浮かび上がるから、スネアの音を手がかりに進む。
つまりは、自分の弱さを認めることがトリガーなんだって教えてくれたみたい。レプリカントたちは、自分がロボットだって記憶も持てないくらい精巧らしいからさ、ここまで生きてきた私たちの、何者にもなれなかった過去こそチケットなんだ。ノストラダムスのいないこの世界の夜は不安だから、目を閉じて、電気羊を逆から数えてみるんだ。
Plastic Treeは歌詞カードも美しくて、"新世界"から"救済"まで、音も言語も宇宙の果てへ吸い込まれていくようなタイポグラフィ。
不安と高揚が混じる電子音の中で、アコースティックギターの音が、"慈愛的ブラックホール"の中で私を振り返らせるようにさせるように響いて、最後のサビまで揺り戻される。
"僕ならちょうど永遠に疑問で なんでもないフリしながら答えを探していた"のは、25年後の今も同じで。
だから『1999』、あなたに手を伸ばしてみてもいいですか。
参考
澁澤龍彦(1984)『妖人奇人館』河出書房新社 p99
TasteBads 純連、スパ王の「あの丘でネギラーメンを食べている」
安斉樹
前回のMonksHood《モンクスフード》からの紹介を経て、沈黙は破られた!!
ラーメン屋のアルバイトは音楽専門フリーペーパーで何を語るのか!?
ここからが本当のスタートです!!
今回のラーメン、ビール付き
第1回 〆切があるって大変
純連《すみれ》:roundabout《ラウンダバウト》の読者のみなさま、おはこんばんちは☆
TasteBads《テイストバッズ》の純連《すみれ》です!はじめまして(ゝωめ)☆彡
スパ王(以下:スパ):はじめまして(≧∇≦)ノシ
同じくTasteBadsのスパ王です☆
ねぇ、いまのキャピって語尾、なにに変換すればいいわけ?
純連:あれだよあれ、ユキブロで「てへぺろ☆」ってしてる時のやつ
スパ:ああ、あれコピーすればいいのね
純連:ラオくんの顔文字古いからもう少し勉強した方がいいよ(笑)
スパ:余計なお世話ですー(`^´)
っていうか勉強って何すればいいのさ?
純連:えー?(笑)若者のブログを見たりとか?(笑)
スパ:そのカオすごいむかつくんだけど(笑)
しかもそれ使えるようになった頃にはまたアンタに古いって言われるやつじゃない(`^´)
純連:あ、バレた?(笑)
スパ:ああぁ、もう!(一"一#)本題入るよ!(一"一#)
純連:もとはと言えばラオくんが……
スパ:こら!名前!
純連:|д゚)さっきは間違えても怒らなかったのに(小声)
スパ:なんか言った!?
純連:なんでもありません!!リーダー!!
あ、リーダーっていうのはね、ぼくたち同じお店でバイトしてるんだけど、
スパくんがバイトリーダーなのね、お料理得意でテキパキしてるから!
まあ尊敬されてるかっていうと、また別なんだけど……
スパ:ちょっと!!
純連:えっと、この連載で何を話すか?ってことだよね!?
前回はジュンくんたちが、ぼくたちのことを紹介してくれたわけなんだけど……
スパ:ちゃんと聞いてたからね?
純連:ぼくたち、ヴィジュアル系で有名な『あの丘』でラーメンのお店開きたくて
ラーメン屋さんで修行してて……
スパ:……
純連:ねぇスパくん、無言めっちゃ怖いんだけどυ´• ﻌ •`υキューン
スパ:修正することろがないから黙ってたんだけど……続けて?
純連:MonksHood《モンクスフード》の遠征に着いてって、ほかのラーメン屋さんの
美味しさの秘密を探ったり、バイトが休みの日に、店の寸胴とコンロ貸してもらって
スープの研究したり、スパくんの作った料理を食べたり、日々頑張ってます+.(`・ω・´)b
スパ:さいご俺の料理食ってるだけじゃん(笑)
純連:ラーメン屋のチャーハンとかギョーザってなんていうの(´・ω・`)?
スパ:えー?なんだろ?(携帯電話を開いて検索する)……サイドメニュー?
純連:へー!なんかマックみたいだね~!
スパ:ねー。まあたしかに、ラーメンがメインならギョーザとか半チャーハンはサイド?じゃない?
純連:あ~!ポテトとかナゲットって考えたらそうかも!
スパ:っていうか打ち合わせ始めて20分くらい経つけどなんも決まってなくない?
純連:使えるとこはあるよね!?ゼロじゃないよね!?
スパ:ん~、さすがにゼロではないと思うけど……俺たちの紹介のとことか……
純連:それついさっきじゃん(゚∀゚ノ)ノ
スパ:そうだよ!!今回ものっけから人にケチつけて……(一"一#)
純連:あ!!せっかく話そらしたのにΣ(ºДº)
スパ:ちゃんと覚えてるからね!?(´ ゚益゚`)
純連:ちっ( ̄ー ̄)
スパ:なーにがニヤリよ!?(´ ゚益゚`)
純連:顔文字のとこ言っただけじゃん、スパくん怖ーい(´Д⊂ヽ
スパ:もー、今日しか時間取れないってのに……
純連:……ダメもとでこれ、出してみる?( ̄ー ̄)ニヤリ
スパ:……出しちゃおっか?( ̄ー ̄)ニヤリ
☆––まさかのOK!! 次回、内容は決まるのか!?
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Vol.7 了、以下次号。
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